本文へスキップ
株式会社オールベッドALL BED INC.
仕事で使う·

AIでパワーポイント提案資料のたたき台を作る全手順(構成→清書)

#ChatGPT#提案資料#PowerPoint#業務効率化#プロンプト
AIのトリセツ仕事で使う
この記事の要点
  • 1.AIへの指示は「目的・聴衆・スライド枚数・トーン」の4点セットで出すと質が格段に上がる
  • 2.構成→各スライドの文言→デザイン指示の3段階に分けて依頼すると修正が楽になる
  • 3.「一般論しか出てこない」失敗は、自社の具体情報をプロンプトに盛り込むだけで解消できる

この記事を読むと、AIを使って「提案資料のたたき台を30分以内に作る」一連の流れを、今日から実践できます。具体的には、①スライド構成案をAIに出してもらう、②各スライドの見出しと本文テキストを生成する、③PowerPointやGoogleスライドに貼り付けられる形に整える、という3段階の手順を習得できます。テンプレートのようなプロンプト(AIへの指示文)もそのままコピーして使えるので、「AIを試したことはあるけど資料作りには活かせていない」という方にぴったりの内容です。

なぜ資料作りにAIが向いているかというと、「構造を考える」作業と「文章を書く」作業の両方を自動化できるからです。人間が1時間かけて悩む「どんな順番でスライドを並べるか」という設計作業を、AIは数秒で複数案出してきます。もちろんそのまま使えるわけではありませんが、「白紙から始める」よりも「粗削りなたたき台を直す」ほうが、心理的にも時間的にも大幅に楽です。この記事では「直しやすいたたき台をAIに作らせる技術」を中心に解説します。

準備:AIに渡す「素材」を3分でまとめる

AIへの指示の質は、渡す情報の量と精度で決まります。何も情報を与えずに「提案資料を作って」と頼むと、どこにでもある一般論のスライドしか返ってきません。これはAIが悪いのではなく、「あなたの会社の話」をAIが知らないからです。作業を始める前に、次の4点をメモ帳かチャットに箇条書きしておきましょう。所要時間は3分程度です。

  • 誰に見せるか(例:中小製造業の社長、30〜50代、ITに詳しくない)
  • 何を伝えたいか・何をしてほしいか(例:在庫管理システムの導入を承認してほしい)
  • スライド枚数と発表時間の目安(例:10枚・10分のプレゼン)
  • 使える実績・数字・固有名詞があれば列挙(例:昨年の在庫ロス金額200万円、現場スタッフ15名)
「聴衆の解像度」がたたき台の品質を左右する

「社長向け」より「IT経験がなく数字で判断する50代の中小製造業社長向け」と書くだけで、AIが選ぶ言葉・強調するポイント・省く専門用語が変わります。聴衆の描写は2〜3行でいいので、できるだけ具体的に書いてください。

ステップ1:まずスライド構成案だけをAIに作らせる

いきなり全スライドの文章を書かせようとするのは失敗のもとです。一度に頼みすぎると、各スライドの内容が薄くなったり、後から構成を変えたくなったときに全体を作り直す羽目になります。最初は「構成案だけ出して」と頼むのがコツです。構成案の段階で確認・修正するのは、「スライドの並び順」「ストーリーの流れ」「抜けているページがないか」の3点だけに絞ります。文章の善し悪しはこのタイミングでは気にしなくてよいです。構成に納得したら次のステップに進みます。

コピペできる指示例:スライド構成案を作らせるプロンプト
あなたはプレゼン資料の構成を専門とするコンサルタントです。
以下の条件に合ったパワーポイント用のスライド構成案を作ってください。

【目的】在庫管理システムの導入を、社内の経営陣に承認してもらう
【聴衆】ITに詳しくない50代の中小製造業の社長・役員(3名)
【枚数】全10枚(表紙・目次・本文7枚・まとめ1枚)
【発表時間】10分
【使える実績データ】昨年の在庫ロス推定額200万円、現場スタッフ15名、手作業でのExcel管理が月40時間発生

出力形式:スライド番号・タイトル・そのスライドで伝える主旨(1行)を一覧で出してください。

ステップ2:構成案を確認・修正してから各スライドを深掘りする

AIが出した構成案を見て、「この順番でいいか」「言いたいことは網羅されているか」を確認します。おかしいと思ったら、その場でチャットで修正を依頼します。たとえば「スライド4と5を入れ替えてください」「競合比較のページを追加してください」と一言打つだけで修正されます。構成に納得したら、次は1枚ずつ「このスライドの本文テキストを書いて」と頼みます。全枚数を一度に頼むより、2〜3枚ずつ頼んだほうがAIの出力品質が安定します。これはAIが一度に処理する情報量が増えると1枚あたりの内容が薄まる傾向があるためです(ツールにより異なりますが、目安として5枚を超えると薄くなりやすいです)。

ステップ3:各スライドの文言を生成する(具体的なプロンプト例)

構成が固まったら、スライドごとの文言を作らせます。このとき「箇条書き3点・見出し1行・補足メモ(発表者ノート用)1〜2行」という形式を指定するのがおすすめです。理由は、PowerPointに貼り付けやすい形式に整えておくと、清書の手間が大きく減るからです。以下のプロンプトを、スライドのタイトルを変えながら使い回してください。

コピペできる指示例:1枚分のスライド文言を生成するプロンプト
先ほど作ったスライド構成の「スライド3:現状の課題」について、以下の形式でテキストを作ってください。

【形式】
・スライドタイトル(20字以内)
・本文の箇条書き(3点・各30字以内・数字を使って具体的に)
・発表者ノート(このスライドで口頭で補足すべき内容を2文で)

【使ってほしいデータ】
在庫ロス推定額200万円/年、Excelの手作業管理が月40時間、入力ミスによる発注エラーが月平均3件

簡潔・ビジネスライクなトーンで書いてください。

実際のやり取り例:「提案書を断られた経験のある担当者」の場面

ここでは「過去に口頭で提案したが社長に流された経験があり、今度こそ数字で説得したい」という製造業の中堅社員・田中さんの例を使って、実際の入力と返答の流れを見てみましょう。田中さんは、上で紹介した「スライド構成案を作らせるプロンプト」を打ち込みました。以下がAIからの返答例です。

【スライド構成案】 1. 表紙:「在庫管理の仕組みを変えて、年200万円のロスをなくす」 2. 目次 3. 現状の課題:手作業管理が生む3つのリスク 4. 課題の数値化:コストとミスの実態 5. 解決策の概要:クラウド在庫管理システムの導入 6. 導入効果のシミュレーション:作業時間・コストの変化 7. 導入ステップ:3ヶ月でできるロードマップ 8. コスト・ROI:初期費用と回収期間の試算 9. 懸念点と対策:現場スタッフの不安を先読みして答える 10. まとめ・承認のお願いChatGPT(GPT-4系)への実際の返答イメージ

田中さんはこれを見て「スライド8のROI計算は自分で数字を入れないといけないが、それ以外の流れはこのまま使える」と判断しました。そこで「スライド9の懸念点と対策を先に詳しく作って。現場スタッフが操作を覚えられるか不安という声が出ると予想している」と追加で指示しました。AIはすぐに「懸念①:操作が難しくないか→対策:ベンダー提供の2時間研修+動画マニュアル」といった箇条書きを返してきました。このやり取りにかかった時間は合計で約15分です。

ステップ4:生成したテキストをPowerPointに貼り付ける方法

AIが出した文言を実際にスライドに落とし込む方法は2つあります。1つ目は「手動コピペ」で、AIの出力をそのままコピーしてPowerPointの各テキストボックスに貼り付ける方法です。最も確実で初心者に向いています。2つ目は「アウトライン貼り付け」で、PowerPointの「表示→アウトライン表示」を開いてテキストをまとめて流し込む方法です。スライドタイトルと箇条書きをそれぞれどのレベルに対応させるかを意識して貼り付けると、レイアウトが自動で整います。どちらを使うにしても、AIの出力を「完成品」ではなく「素材」として扱い、自分の目で一通りチェックしてから貼り付けることが大切です。

  • 手動コピペ:AIの出力テキストを1スライドずつコピーしてPowerPointのテキストボックスに貼り付ける(初心者向け)
  • アウトライン貼り付け:PowerPoint「表示→アウトライン表示」でテキストをまとめて流し込む(慣れると速い)
  • Copilot for Microsoft 365利用者は、PowerPoint内に組み込まれたAI機能でスライド生成が可能(契約・ツールにより異なる)
  • GoogleスライドはGeminiと連携して構成生成ができるが、機能の有無はGoogleアカウントのプランによる

ステップ5:デザインの指示もAIに出して清書を効率化する

テキストが埋まったら、次は見た目の調整です。「デザインはセンスがないと無理」と思いがちですが、AIに「このスライドに合うレイアウトの指示を出してください」と頼むと、「画像は左、テキストは右」「強調したい数字は大きいフォントで中央配置」といったレイアウト指示を言葉で提案してくれます。実際のデザイン操作はPowerPointで自分がやる必要がありますが、「何をどう配置すべきか」の判断をAIに手伝ってもらえるわけです。また、スライドのカラーパレットについても「保守的な業界向けの誠実さを感じさせる配色を3色で提案して」のように依頼できます。

コピペできる指示例:スライドのデザイン指示を出させるプロンプト
以下のスライドについて、PowerPointで実装できるレイアウト・デザインの指示を出してください。

【スライドの内容】
タイトル:「現状の課題:手作業管理が生む3つのリスク」
本文:箇条書き3点(ミス・時間・コスト)
強調したい数字:月40時間、月3件のエラー、年200万円

【条件】
・聴衆は保守的な製造業の経営陣
・PowerPointの基本機能だけで実現できる範囲
・デザインの専門知識がなくても再現できる指示で

出力形式:レイアウト構成・フォントサイズの目安・強調方法・使う色(16進数カラーコードまたは色名)

よくある失敗と直し方

AIで提案資料を作るとき、初心者が陥りやすい失敗は大きく3つあります。それぞれの原因と具体的な直し方を説明します。「なんかうまくいかない」と感じたらここに戻ってきてください。

  • 【失敗①】どこにでもある一般論しか出てこない/原因:自社の固有情報をプロンプトに含めていない/直し方:実績数字・会社名・担当者名・業種・製品名など5つ以上の具体情報をプロンプトに追記する
  • 【失敗②】1枚のスライドの内容が薄い(箇条書きが抽象的)/原因:「このスライドの詳細を書いて」だけでは指示が不十分/直し方:「箇条書きは必ず数字を入れて」「30字以内で3点」と形式と条件を明示する
  • 【失敗③】10枚分を一度に作らせたら後半がスカスカになった/原因:一度に頼みすぎるとAIの出力が1枚あたり薄くなる傾向がある/直し方:2〜3枚ずつ区切って依頼し、前の出力を確認してから次を頼む
  • 【失敗④】AIの出力をそのままスライドに貼ったら事実と違う内容が入っていた/原因:AIは指示されていない情報を「もっともらしく補完」することがある/直し方:数字・固有名詞・実績データは必ず自分で確認してから使う(特に競合比較・市場統計は要注意)
「AIの補完」に注意:数字と固有名詞は必ず自分で確認

AIは与えられていない情報を「それっぽく」補うことがあります。特に競合他社の価格・市場規模・研究データなどの数字は、AIが作り出した可能性があります。提案資料に載せる前に、出典を必ず確認してください。

ChatGPT・Claude・Gemini:資料作りでの使い分けの目安

どのAIツールを使うべきかについても触れておきます。ただし、各ツールの性能は頻繁にアップデートされるため、順位や優劣を断定することはここではしません。あくまで「一般的に言われる傾向」として参考にしてください。ChatGPT(GPT-4系)は、長い文章の構成を組み立てる作業に使いやすく、指示に対して素直に構造化した出力を返してくれます。Claudeは長い文章を扱うのが得意で、すでに存在する資料のたたき台を読み込んでブラッシュアップしてもらうような使い方に向いているといわれます。GeminiはGoogleドキュメントやスライドとの連携が強みで、Googleサービスをメインで使っている方には馴染みやすいです。いずれのツールも無料枠で試せるため、まず1つ触ってみることをおすすめします。

どのツールも「プロンプトの質」で結果が変わる点は共通

ツール選びよりも、渡す情報の量と形式のほうが出力品質への影響が大きいです。まず今使っているツールで、この記事のプロンプトを試してみてください。

応用:既存の資料をAIに読み込ませてブラッシュアップする

「ゼロから作る」だけでなく、「既存の資料を改善する」使い方も強力です。PowerPointをPDFに書き出し、そのテキスト内容をAIのチャット欄に貼り付けて(あるいはファイルをアップロードして)「この提案書の論理の弱い部分を指摘してください」「スライド5の文言をもっと刺さる言い方に書き直してください」と頼めます。特に「伝わらない」と感じているスライドに絞って改善依頼をするやり方は効率的です。文章全体をAIに渡して「200字を100字に圧縮して」と頼む使い方も、情報過多なスライドの整理に役立ちます。なお、ファイルのアップロード機能が使えるかはツールのプランによって異なるため、確認してから試してください。

時短の目安と現実的な期待値を持つ

AIを使うと「どれくらい速くなるか」について、正直にお伝えします。10枚構成の提案資料のたたき台(各スライドのテキストが入った状態)を作るまでの時間は、慣れてきたら30〜45分程度が目安です。慣れていない最初のうちは、プロンプトを調整したり、出力を確認したりする時間も含めて1〜2時間かかることもあります。「0分で完成する魔法」ではありませんが、「白紙から考える」時間と「うまい言い回しを悩む」時間を大幅に削れるのは確かです。たたき台があれば、あとは中身の正確性・自社ならではの語り口・デザインの仕上げに集中できます。この「悩む時間の短縮」が最大のメリットです。

「完成品を出してもらう」から「たたき台を出してもらう」に発想を変える

AIの出力は「70点のたたき台」と考えると、ストレスが減ります。残りの30点を自分で仕上げる前提で依頼する。そうすると「なぜ100点じゃないんだ」と失望することなく、速く動けます。

よくある質問

  • Q. 社外秘の情報をAIに貼り付けても大丈夫ですか? A. 使っているサービスの利用規約とプライバシーポリシーを確認してください。多くの商用プランではデータをモデルの学習に使わない設定が選べますが、無料プランでは異なる場合があります。社外秘情報を扱う場合は、固有名詞や金額を仮の数字に置き換えてAIに渡し、後で差し替えるやり方が安全です。
  • Q. AIが作ったスライドのテキストをそのまま使っていいですか? A. 「そのまま使える」ことは少ないと思ってください。文章の流れや構成は使えますが、数字・固有名詞・競合情報・業界統計などは必ず自分で事実確認してから使用してください。AIは指示されていない情報を補完することがあります。
  • Q. PowerPointを直接AIで自動生成できるツールはありますか? A. はい、複数存在します。ただし本記事ではツールの推薦は行いません。「AI PowerPoint 自動生成」などで検索して、無料トライアルで比較してみてください。ChatGPTのプロンプト→手動貼り付けの方法は追加費用なしで始められる点が利点です。
株式会社オールベッド
ABOUT US

この記事は「株式会社オールベッド」が運営しています。

AIを武器に、一人で千人分。株式会社オールベッドは、LINE集客の自動化・コンテンツの大量生成・ファネル設計まで、自分たちで毎日まわしている運用をそのままお渡しするマーケティング会社です。「AIを何から始めればいいか分からない」段階から、あなたの隣で一緒に走ります。

会社について詳しく →

AIを「読む」から「使う」へ。

記事だけでは動けないときは、AI導入の伴走コンサルでお手伝いします。まずは2分のAI診断か、LINEでの無料相談からどうぞ。あなたの事業のどこからAIを使えるか、その場でお伝えします。