効かなかった施策の記録。AIブログ4か月半で外した手を、数字つきで全部書く
- 1.強い記事から内部リンクを送っても、10日後の順位はほぼ横ばいだった
- 2.仕事につながる検索語(AIコンサル・AI導入 費用など)は16語すべて1ページ目に入らなかった
- 3.サービス紹介のページで上位を狙おうとしたのが間違いで、上位は全部が解説記事だった
- 4.211本書いて、クリックの53%は1本の記事が稼いでいる
- 5.記事のネタが尽きかけた。残り7件まで減って慌てて補充した
自社ブログをAIに毎日書かせて4か月半になります。全体の数字は別の記事にまとめましたが、そこには書ききれなかった「やってみて効かなかったこと」をここに残しておきます。
同じことをやろうとしている人が、同じ手で時間を使わずに済むように、数字をつけて書きます。
効かなかった①:内部リンクを増やしても順位は動かなかった
検索結果で7〜8位に止まっている記事が4本ありました。表示はされているのにクリックがほとんどない状態です。そこで、いちばん強い記事2本から、その4本へのリンクを増やしました。強いページからリンクを送れば評価が流れる、という定石のつもりでした。
10日後に測り直した結果です。
- ChatGPTログインの記事:8.17位 → 8.18位
- ファイルアップロードの記事:7.24位 → 7.21位
- 会話履歴が消えたときの記事:8.20位 → 8.17位
- ChatGPTが重いときの記事:7.77位 → 7.77位
ほぼ動いていません。表示回数は多少増えましたが、順位という点では何も変わりませんでした。
あとから気づいたのですが、検索エンジン側の管理画面には最初からこう書かれていました。
お使いの Web サイトには高品質のドメインからのインバウンド リンクが不足しているため、オンラインでの可視性に悪影響が及ぶ可能性があります— Bing Webmaster Tools の推奨事項
足りないのは外からのリンクで、サイトの中でリンクを回しても、そこは埋まりません。書いてあることを読んでいなかった、というだけの話でした。
管理画面が出している警告は、たいてい正しい順番で並んでいます。思いついた施策を試す前に、ツールが何を指摘しているかを読むほうが早いです。
効かなかった②:仕事につながる検索語は、16語すべて圏外
ブログを書いている目的は、最終的に相談につなげることです。そこで、仕事を探している人が打ちそうな検索語で、自社が何位に出るかを1語ずつ数えました。
- ai コンサル:圏外
- ai 集客 代行:圏外
- ai 導入 費用:圏外
- ai 顧問 相場:圏外
- 中小企業 ai 活用:圏外
- chatgpt 社内利用 ルール:圏外
- ai 導入 失敗事例:圏外
- ホームページ 集客できない:圏外
調べた16語すべてが1ページ目に入っていませんでした。一方で、困りごとの検索語(「gemini 答えてくれない」など)では1位から7位に入っています。同じサイト、同じ作り方で、ここまで差が出ました。
効かなかった③:サービスページで上位を狙おうとしたこと
②の原因を調べていて、考え違いに気づきました。「ai集客 自動化」で検索したときに、1ページ目に何が並んでいるかを見たのです。
- AIで集客を自動化!最新ツールと成功事例から学ぶ…
- AI自動集客の仕組みとは?仕組みの作り方と注意点を解説
- AIで集客を自動化する方法|4つのプロンプトと規約の答え
- 中小企業のAI×Web集客|人手ゼロでも始められるSEO自動化
7件すべてが解説記事でした。サービス紹介のページは1つもありません。つまり「ai集客 自動化」と打つ人は、業者を探しているのではなく、やり方を知りたいのです。
そこにサービス紹介のページをぶつけても、検索の意図が合わないので上がりません。こちらが「仕事につながる検索語」だと思っていた言葉は、実際には「情報を集めている人の検索語」でした。
検索語を見て「商用かどうか」を判断するのは当てになりません。実際に検索して、1ページ目に何が並んでいるかを見れば、検索エンジンがその言葉をどう解釈しているかが分かります。先にこれを見るべきでした。
効かなかった④:数を出せば当たる、という考え方
211本書いて、検索からのクリックは3か月で230件です。そのうち110件、つまり53%を1本の記事が稼いでいます。残り200本以上で、合わせて120件ほどです。
量を出したこと自体は無駄ではありません。当たりがどこにあるかは、出してみないと分からないからです。ただ「本数を増やせば比例して増える」という感覚は間違いでした。実際には、ほとんどの記事が表示ゼロのまま眠っています。
今は、当たった記事の周辺を厚くするほうに切り替えています。新しく200本書くより、すでに表示が出ている1本に手を入れるほうが早いと分かったからです。
やらかした①:記事のネタが尽きかけた
毎朝2本を自動で生成する仕組みを作ったとき、ネタを入れておくキューを用意しました。しばらく放っておいたら、残り7件まで減っていました。1日2本消費するので、3日半で止まる計算です。
しかも残っていた7件は、検索需要を調べずに入れた一般的な話題ばかりでした。生成の仕組みは半日で作れますが、止まるのはネタが尽きたときです。ここは今も人がやっていて、当面は変えないつもりです。
やらかした②:公開した記事で、根拠のない説明を書いていた
Geminiのエラー番号について書いた記事に、こう書かれていました。
1076・1096(入力コンテンツ系):入力の内容がフィルターに引っかかっている可能性が高い
公開後に調べ直したところ、この分類には根拠がありませんでした。Googleは番号ごとの意味を公開していません。他社の解説も「通信の一時的な問題」「Google側の障害」などと分かれていて一致していませんでした。誰も正解を知らない状態で、うちだけが断定していたことになります。
記事を書き直したうえで、生成するときの指示にも制限を足しました。
- エラー番号の意味を勝手に分類しない。公式の説明がないものは、ないと書く
- 利用回数の上限やリセットの時刻など、公開されていない仕様を数値で断定しない
- 世代番号つきのモデル名は数か月で古くなるので、必要がなければ書かない
AIに書かせる以上、こうした取りこぼしは起きます。出てきた記事を読む作業は、省略できないという結論です。
やらかした③:広告の審査に落ちた
収益化のためにGoogle AdSenseへ申し込み、不合格になりました。理由は「有用性の低いコンテンツ」です。
記事が薄いという指摘ではありません。1本7,000〜9,000字あり、手順も入っています。問題にされたのは、AIが書いた解説記事が200本以上並んでいて、一次情報や独自の経験が入っていないという構造のほうでした。
いま読んでいただいているこの記事は、その指摘を受けて書いています。うちにしか出せないものは、やってみた結果の数字しかないからです。
効いたこと(比較のために)
外した話ばかりでは参考にならないので、効いたほうも並べておきます。
- 困りごとの検索語を狙う:1位から7位に入った
- エラーメッセージの文面をそのまま載せる:表示が38回から298回に増えた記事があった
- 記事数を増やす:順位より先に回遊が増えた(1人あたり1.13→1.88ページ)
- 公開直後に検索エンジンへ通知する:反映までの時間が短くなった
並べてみると、効いたのは「読む人が今まさに困っていること」に寄せた施策で、効かなかったのは「こちらが売りたいこと」に寄せた施策でした。当たり前の結論ですが、数字で突きつけられるまで気づきませんでした。
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